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2007.08.20

八月納涼大歌舞伎

毎年大人気の、八月納涼歌舞伎に行った。
今年ことはののさんと一緒にと思い、それなら二部だなぁと思っていたのだけど、二部は発売と同時に完売!
がっかりしていたのだけど、直前でも出ることがありますよー!という書き込みを思い出し、ほんの数日前に結局1枚だけではあったけど、チケットweb松竹で無事GET!
半信半疑な気分のまま、炎天下の歌舞伎座に向かった。

■「ゆうれい貸屋」
八月は夏らしく怪談物が多くかかるのだけど、今回はちょっと捻り系。
八月歌舞伎常連さんの三津五郎さんが、主役を演じる世話物だ。
江戸っ子のセリフまわしや威勢のいいセリフのやり取りなど、笑わせたり唸らせたりでさすが。
また、腕のいい職人でありながらちっとも働かない夫に業を煮やし、自分が出て行くことで立ち直ってもらおうと考える健気な女房役に、孝太郎さん。
少し見ないうちにす~っかり大人の役が板についていて、ちょっと驚いた。

一方、元芸者のゆうれいという変わった(?)役柄の福助さん。
おきゃんでイキのいい辰巳芸者のぽんぽんと元気なセリフに、客席はぐんぐん吸い寄せられていく。
あーんまり幽霊っぽくなかったりもするのだけど、そこはご愛嬌。
今、このお役を一番に演じられる役者さんだと思った。

人気者の勘三郎さんとご親戚の皆様(笑)のやり取りで沸かせる年も多いのだけど、今回はそれはちょっとだけ。
とはいえ、善人のゆうれい役で最後には主役を諭して去っていく重要な役どころだった。

怠け者の夫にしっかり女房という設定は、どこか落語を原作とした「芝浜の財布」を思わせるが、山本周五郎原作だそう。
江戸時代の生活がそこかしこに描かれていて、そちらも興味深いお芝居だった。

■新版 舌切雀(したきりすずめ)
以前、勘三郎襲名を目前に控えた勘九郎としての最後のお芝居を作・演出した渡辺えり子さんの作品を再び。
今回二部が大人気だったのは、おそらくこのお芝居のせいだろう。

幕が上がると舞台面いっぱいに、きらびやかな衣装をまとったたくさんの役者さんたち。
雀の仲間ということで、それぞれいろんな鳥に扮している。
もちろん、ちゃんとそれっぽい衣装だしポーズでありながら、滑稽さがあって楽しい。

その上何と、義太夫の竹元清太夫さんまで緑色の衣装を着てオウム役!
いつも大熱演で目を引く方ではあるけれど、たま~にこういうお芝居に参加される面白い方だ。
そういえば以前来た俳優祭の時は、海の中という設定になっていたために義太夫の方たちも皆さんゴーグルをかけていらしたことがある。

その他、バレエの白鳥の湖風の踊りを披露する白鳥たち、ペンギンさんたちのビ○ーズブートキャンプ風なダンスも飛び出し、ますます場が盛り上がる。
一体どうなってるの~?と思ってしまった、小人の賢者となった三津五郎さんも、大活躍だ。
でも、一番目を引いたのが、鶴姫となった芝のぶさん!
も~~、美しいっ!可愛いっ!素敵っ!である。
女形というより普段から普通の女性に見えちゃうような可愛らしさのある役者さんだけど、今回は更にそれが際立っていた。

とはいえ。
全般には、何だか俳優祭に似たおふざけ加減を感じるお芝居だった。
勘三郎の強欲お婆さんに、息子の勘太郎、その嫁の七之助の親子(実際にもだけど 笑)三人のやり取りも、すごーく楽しいものでありながら、ちょ~っと笑うのをためらうようなセリフも登場。
盛りだくさんで楽しい舞台ではあったのだけど、こういうのは俳優祭だけで十分かなぁと。
以前やっていたような、昔からあるお芝居の中からちょっと仕掛けがあるお芝居で楽しませて欲しいと私個人としては感じてしまった。
歌舞伎に馴染みがないお客様を呼ぶためにはこういうことも大事なのかもしれないし、八月は特別なのかもしれないけど、うーん…。

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