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2007.01.04

国立劇場 初春歌舞伎公演

国立劇場の開場40周年記念公演として、梅初春五十三驛(うめのはるごじゅうさんつぎ)がなーんと166年振りに通し上演されるというので、面白そうだと行ってみた。
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お正月飾りを施された劇場の入り口には、メインの役者さんである菊五郎さんの奥様、寺島純子さんがご贔屓筋へのご挨拶に忙しい。
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役者さんの奥様って初日なんかだとよくいらっしゃるのだけど、ちょっと珍しいかも。よほど大事なご贔屓さんだったのかな。

ロビーでお囃子が聴こえてきたので行ってみると、人だかりの中で獅子舞!
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更に、お正月気分が盛り上がる。

東海道五十三次を京都から日本橋まで下って行く中で、いろ~んな名作の名場面がパロディ仕立で演じられ、元のお芝居をよく知らない人にも、もちろん知る人にはより面白いという作り。
まぁ、超有名なものが多いので、私でも見覚えのある設定がちょくちょく出てきた。
出演のお役者衆も、菊五郎さんを筆頭に、ご長男菊之助クンはもちろん、田之助さん、時蔵さん、松緑さん、三津五郎さん、彦三郎さん、萬次郎さん、権十郎さん等々と、ベテランから若手までズラリと並ぶ豪華なもの。
勘三郎さんのお芝居でもお馴染みの人気者、亀蔵さんも二役で出演していい味出してらした。

そもそも歌舞伎って、○○実は××みたいな設定がただでさえ多いのに、その上で一人の役者さんが何役もされるものだから、誰がどーなってるんだか途中ワケわかんなかった場面も(汗)。
特に菊五郎さんは、お百姓さんかと思えば鼠小僧になってナゼか目をピカピカ光らせた巨大鼠に乗ってるし、かと思えばお公家さま。場面が変わると今度は老女になったり化け猫になったりとしめて全部で六役!
キャラの変更だけでも目が回りそうだ。

見どころでもある化け猫のシーンは、行灯の油を舐める猫ってことで何?ろくろ首じゃなくて?って思ってたのだけど、当時安かった魚の油を使っているという設定に納得。
子役の猫たちが登場してパラパラを踊る可愛らしいシーンもあって、魅せる幕だ。
化け猫の妖術で翻弄される娘の役は、梅枝さんが好演。
最初こそふつーに可愛らしい女の子だったのだけど、妖術のおかげでバック転はするわ逆立ちはするわトンボを切るわで、裾を気にしつつもかなりのアクション。
この人って、こーゆー人だっけ?と、ボーゼンとしてしまった。

お食事は、2階の十八番(おはこ)といういかにもなネーミングの食堂のお弁当をいただいた。
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大きな凧がたくさん天井に飾られていたりして、かなり大きな食堂。
上品な味付けで美味しかった。

10分、20分といった休憩時間はもちろん、ちょっとした場面転換でも幕の中からはトンカンやってる音がする。
166年振りの上演で、しかもまだ2日目。
役者さん達はもちろんだけど、大道具さんを初めとしたスタッフ達の奮闘振りがすごーく伝わってくる。
総勢何人になるのかわからないけど、こういった大勢の方の努力があってこそのお芝居なのだ。

「吉祥院」での楽しい素人芝居の場面や、白井権八とその愛人小紫、更に小夜衣お七の活躍など、その後も見どころとなる場面が続く。
菊之助さん演ずる白井権八の桜の中の立ち回りシーンなどは、舞台の奥行きを生かした新劇っぽい作りで幻想的に美しく魅せた。

ただ、さすがにちょっと長かったかなぁという印象も。
普段歌舞伎座で、1時間程度のお芝居&踊りという組み合わせに慣れてしまっているせいもあるのかもしれないけど、久々の通しはちょっとお疲れ。
国立劇場は歌舞伎座に比べて椅子もかなりいいし、二階席にふつーに座っていて花道七三もちゃんと見えるし良かったのだけど、記憶が曖昧な幕がある(っていつもか 汗)。

でも、ずぅっと上演されていない面白いお芝居はまだまだたくさんあるのだろうし、「国立劇場」だからこそこういう企画をこれからも続けていって欲しいと思う。
私は去年はあんまり歌舞伎を観ていないのだけど、今年はちょっと復活していきたいな。

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