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2006.05.26

カッコよすぎる電車男

ライブの帰り、駅の改札に向かって早足で歩いていると、通路の脇に倒れこんでいる男性がいる。
給料日の深夜だ。
酔っ払いだろうと横目で見ながら通り過ぎようとしたが、何だか様子がおかしい。
単に寝そべっているわけではなく、膝を抱えて表情も辛そう。
一旦通り過ぎて振り返り、ののさんと二人同時にそちらに向かおうとした時に、駅員さん達がやってきた。
やれやれとまた方向を戻すと、続いて救急隊員さん達数人も担架を手にやってきた。
大したことがないといいなと思いながら、電車に乗る。

途中で一度乗り換え、また別の電車に乗った。
あと一駅という手前の駅で、なぜか中々発車しない。
どうしたのだろうと、満員の乗客たちがきょろきょろ辺りを見回し始めた。
私も振り返ってみると、ホームに横たわる若い女性が見えた。

「車内で気分の悪くなったお客様がいらっしゃいますので、しばらくお待ち下さい。」

イヤに具合の悪い人に遭遇する日だ。
アナウンスが流れる中、じっと様子を伺った。
女性の傍らにはスーツ姿の男性がいて、心配そうに覗き込んでいる。
自分のジャケットを脱ぎ、彼女にそっとかけてあげている。
うわ~、なんかいいなぁ、こういうの。
かなり派手なストライプのシャツ姿になった男性は、ルックスもまずまず。
デートだったのかな。

少しして駅員さんがやってくると、ゆっくりと彼女は立ち上がり、脇を抱えられるようにしてホームを歩いて行った。
ところが、残された”彼”は何か駅員さんに話した後、彼女が枕代わりにしていたバッグと体にかけてあったジャケットを拾い上げると、何事もなかったように止まっていた車両に乗ってきた。

彼は彼女とは全くの他人で、たまたま近くに乗り合わせただけだったらしい。
満員の乗客たち、特に女性達の拍手喝采が聞こえるようだった。
「電車男」は、何も冴えないオタクばかりではないよね。

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