下田温泉
一時やたら頻繁に行っていた下田に、久々に行った。雨模様だった東京から離れた途端に日が差し始め、思いがけず真夏のような暑さになった。開港150年とのことで街の至るところはそれに合わせて整備されていたけれど、微妙にイベントの時期とはずれていたらしく、街中はひっそりとしていた。
小さな商店街をウロつき、建ってから100年位になるという古い町屋が並んでいる川沿いの道を散策し、しばらく歩くと港に出た。潮風を浴びながら海沿いを歩き、海が目の前にあるホテルに泊まった。
ここは一時期妹がものすごーく気に入って何度も泊まっていたところで、昔ながらの温泉旅館とは一線を画しているモダンな宿だ。一時はテレビや雑誌にも頻繁に登場し、ついこの前情報番組で下田特集を組んでいた時にもこちらが紹介されたのを観たばかりだった。
海を眺めながら温泉に入り、お風呂を出ると冷えたミントティーが用意されていた。部屋はマンションの一室のようで落ち着かないほど洒落た作りだったけど、ダイニングテーブルで伊豆ならではの豪華な海鮮料理も堪能した。けれどもライティングのスイッチに手書きで説明が書かれたシールが貼ってあって笑えてしまったり、スタッフもあくまでもにこやかで親しみやすく、暖かい感じのするホテルだった。
翌日は黒船を模した観光船に乗って下田港を一周したり、水族館でイルカやアシカのショーを観たりとスタンダードな下田観光。昨日見かけて気になっていたマンゴーカレーも大正時代に立てられた町屋の縁側でいただき、そろそろ帰ろうかというところで雨が降り出した。
東京に戻ると、すっかり暗くなっていてかなり肌寒かった。下田で夏の名残を楽しんでいる間、東京では雨が降り、すっかり秋の陽気になっていた。
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