« 8/27 Musette Jazz Band | トップページ | 8/28 G・M・B »

2004.09.02

8/28 八月納涼歌舞伎・第二部

殺人的な暑さの中、歌舞伎座ではやっぱり歌舞伎を上演中。とは言っても大大ベテラン勢はお休みで、三部制で一部の時間が短く、更に出し物も比較的わかりやすい物が選ばれる八月納涼歌舞伎。出演メンバーも中村勘九郎とその一味(?)の人気者揃い。初心者も気軽に来てねーという感じなのだけど、そうなると常連組ももちろん出かけて行くのでチケット争奪戦は更に激しくなってしまうのだ。

■ 蘭平物狂
この狂言を知ったのは、1995年に公開された「写楽」という映画の劇中劇で、その時の奴蘭平役は、富十郎さんだった。わずかなシーンではあったけど、その時観た花道での梯子のシーンが印象的で、歌舞伎座での上演を知った時には一も二もなくチケットを取った。その時の蘭平が今の松緑さん。だから今回の三津五郎さんは三人目になるのだけど、パンフによると彼の得意演目なのだそうだ。

とにかくこの演目は、大勢の役者さん達の立ちまわりのシーンが凄い。この暑い最中によくもと言う感じだが、それぞれの息がピッタリと合い、緊張感の途切れることなくこなしていけなければいい舞台にはならない。今回も息をもつかせぬ大掛かりな立ちまわりの連続で、それこそ「手に汗にぎる」シーンを堪能した。

更にこの演目で毎回注目されるのが、蘭平の息子である繁蔵役。今回は福助さんちの長男である児太郎クンだったのだけど、最初に観た時にすごく感動したような記憶があったので調べてみたら、何と三津五郎さんの長男の巳之助クンだった。彼も、将来この役を演ずる日が来るのだろう。

■ 仇ゆめ
緊張の連続が逆に心地よかった「蘭平物狂」が終り、次はとにかく楽しいと評判の「仇ゆめ」だ。歌舞伎座ではなーんと35年もの間上演されておらず、私も当然初めて観る演目だった。

歌舞伎には馬だの蛇だのキツネだの、なーんとなめくじまで役として登場するのだけど、今回の勘九郎さん演じる主人公はタヌキだ。美しい太夫に恋してしまったタヌキが太夫の踊りの師匠に化けて思いをとげようとするのだけど、途中で妙な踊りをみんなに教えるシーンなど、もう可笑しくって可笑しくって場内は大爆笑である。こういうのって、ほ~んと勘九郎さんは上手いし、福助さんのコミカルな踊りも絶品だった。

けど、特筆すべきは義太夫の謡。いっつも観る度に

いつか血管がキレるんじゃないか???

と心配になるほどの大熱演なのだけど、それが今回は

♪たぁーんたんタヌキが~~♪

という歌詞を大真面目に叫ぶように歌いまくるのだ。勘九郎さんの軽妙なツッコミにもすましたまんまの清元連中と対照的で、こちらもかなりの見所だった。

ただ思ったのは、できればこのお芝居、ハッピーエンドにしてあげたかったな。動物愛護団体が猛抗議しそうなシーンもあるし。そうしたら、ただひたすらおバカなシーンを、もっと楽しんで見られそうなのにね。

|

« 8/27 Musette Jazz Band | トップページ | 8/28 G・M・B »

歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36578/1335970

この記事へのトラックバック一覧です: 8/28 八月納涼歌舞伎・第二部:

« 8/27 Musette Jazz Band | トップページ | 8/28 G・M・B »