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2004.06.28

6/24 六月大歌舞伎・夜の部

そんな訳で、引き続き夜の部。立ち上がって覗き込むと花道が見える西の席から、今度は正面上手寄りの席となった。昼と夜の空き時間が思ったほどなく、大急ぎで夕食を確保しての入場だ。

■ 傾城反魂香
富十郎さんがよく演じている浮世又平役を、なんと今回は吉右衛門さんが演じた。特に声のいい役者さんなので、会話が不自由な役柄というのがなんとも勿体ないというか、余計に歯がゆい。そういえば富十郎さんも、ものすごく声のいい役者さんだ。わざとそういう配役にしてるのかしらん?
それにしても、又平女房おとく役の雀右衛門さんの若いこと!先月体調不良で口上のみの出演となり、昼の部で観た口上でもなんとな~く腰でも悪そうな座り方だったような気もしたが、さすが役者さん!芝居となると動きが変わってくる。

■ 吉野山
おそらく今の歌舞伎界で一番の美しさと言えば、この幕で静御前を演じた菊之助さんだろう。今回はお父様である菊五郎さんとの共演で、しかも息子の方が主人というフクザツな設定。母によると菊五郎さんの若い頃は、今の菊之助以上に美しかったそうなのだが・・・・・・年月って怖い(汗)。

■ 助六由縁江戸桜
さてさて!さてさて、である。海老蔵さんの襲名の話を聞いた時、いつ助六を演じるかがものすごーく気になった。そりゃやらない訳はないでしょう。やらなきゃ暴動起きちゃうでしょう(←自分で起こしそうだ 笑)って感じの人気演目。もちろん歌舞伎十八番にも入っている。実は私、彼が初めて助六を演じた舞台というのを、5年ほど前に観ている。当時はまだネット生活も始めたばかりで、初のオフ会というのがこの「新之助が初めて演じる助六を観る会」というのだった。歌舞伎ファンの皆様のあまりの深さに驚愕し、浅く広~くが身上の私は、その後そちらの会に出向くことはご遠慮することとなったのだ。あの時は本当に…凄かったですよ、えぇ(汗)。

助六といえば、江戸っ子のヒーローである。今まで仁左衛門さんの助六がいっちゃん好きな私だったのだけど、やはりそこは京都ご出身の仁左衛門さんで、天下の市川家の海老蔵さんではちと分が悪い気もする。その上海老蔵さんといえばこのところ世間を騒がすやんちゃ振りで、マイナス面もあろうけれど威勢のいいナマイキな助六にはピッタリなキャラでもある。昼の部の口上でも、勘九郎さんがこんなことを仰ってた。

”彼と相撲を取ったんですが、見事に投げられまして。悔しいからもう一回取ったら、また投げられたんですよ。遠慮を知らないヤツです(笑)。まぁ、生意気っていうのは、すごくいいと思うんです。なんたって、意気がいい上に生が付いちゃってるんですから。”

粋な挨拶というのは、こういうのを言うのだろう。それにしても、今の海老蔵さんくらい助六役にピッタリの役者さんはいないんじゃないかなぁ。威勢のいい啖呵、そしてべらんめぇ調のセリフがよく似合った。平成の助六は、どうやら彼でキマリのようだ。


終演後、あーんまりにも感動したので、もうひとつ「初」を増やした。楽屋口での出待ちである。行ってみると、ちょうど勘九郎さんがファンの方にしていたサインを終え、弥十郎さんと共にタクシーでお帰りになるところだった。にこやかに手を振って、さすが人気者だ。その後も次々と登場するいろんな役者さんを迎えてどんどんファンは増えてくるし、時々はサインをねだる人もいたのだけど、そういう時ってちゃんと応えてくれているのには驚いた。そしてそれは、今回の主役である海老蔵さんでさえも同じことだった。長い長いファンの列のできた先端で、一生懸命サインをし続ける彼の姿があった。凄いもんだ…。

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